根っ子学
藤井 薫
株式会社 大和製作所 創業者/「根っ子学」提唱者
自らの承継経験から、渡す側の葛藤を扱います
27歳で創業し、製麺機メーカーをゼロから業界トップへ育てました。そして私自身、息子への事業承継を経験しています。
50年、経営の問題は解いてきました。けれど承継だけは、同じやり方では進みませんでした。親としての感情、創業者として守りたいもの、後継者の自立。ここは経営の理屈だけでは解けませんでした。その理由を突き止め、体系にしたものが「根っ子学」です。
日本承継成長研究所
社長は交代した。けれど、先代と後継者の関係は、そのまま続いています。
近い立場どうし、とくに親子の場合は、直接では話しにくいことがあります。私たちは、その間に入ります。
Japan Succession Growth Institute
Turning Succession into the Next Stage of Growth.
私たちの目的
承継は、そのための入口です。会社を渡すことでも、株を移すことでもありません。そこで働く人と、次の世代と、そのまた次の世代が、永く繁栄し続けること。私たちが見ているのは、そこです。
残すのは、財産や会社に加えて——次の世代が自分の根っ子で考え、価値を受け継ぎながら方法を更新できる土壌です。だから私たちは、渡す手続きではなく、渡したあとに伸び続ける状態をつくることに時間を使います。
ここで言う「子孫」は、血のつながりだけを指しません。会社を受け継ぐ次の世代と、そこで働く人たちのことです。渡す先がご子息でも、社員の方でも、外からお迎えする方でも、見ているところは同じです。
会社という器を、次の代へ引き渡すこと。
器はそのために形を変えていくもの、と考えること。
ここが、分かれ目です。私たちは、後者を目的とされる方とご一緒したいと考えています。
なぜ、第三者が入るのか
止まっているのは、手続きではありません。同じ会社を見ていても、渡す側と受け取る側では、見えている景色が違うからです。
先代
任せたい。けれど、まだ任せきれない
守り抜いてきたものがあります。渡すことが、その全部を手放すことのように感じられる。だから、口では「任せた」と言いながら、最後の判断だけが手元に残ります。
後継者
受け継ぎたい。けれど、自分の経営もしたい
背負う覚悟はあります。同じやり方のままでは続かないことも、見えている。それを言えば否定になる気がして、言わないままになります。
会社を守り抜いた側の理屈と、これから背負う側の理屈。その両方をそのまま同じ席に置き、見えるようにする。先代と後継者という近い立場だからこそ、直接では話しにくいところに、私たちが入ります。
なぜ、私たちが間に入れるのか
渡す側の世代と、受け取る側の世代。どちらの言葉も、同じ席にあります。60代の社長に若い側だけで話すと、話が届かないことがあります。両方の世代がその場にいるからこそ、双方が歩み寄れます。
根っ子学
株式会社 大和製作所 創業者/「根っ子学」提唱者
自らの承継経験から、渡す側の葛藤を扱います
27歳で創業し、製麺機メーカーをゼロから業界トップへ育てました。そして私自身、息子への事業承継を経験しています。
50年、経営の問題は解いてきました。けれど承継だけは、同じやり方では進みませんでした。親としての感情、創業者として守りたいもの、後継者の自立。ここは経営の理屈だけでは解けませんでした。その理由を突き止め、体系にしたものが「根っ子学」です。
第二創業の設計/AI活用支援
後継者の「やりたいこと」を、事業の形にします
受け取る側の立場から、次の柱をつくります
関係が通ったあとに残るのは、「では、これから何をするのか」です。そこを事業の形にするのが私の担当です。
藤井は過去から今までを、青峰はこれからを扱います。役割がはっきり分かれているので、どちらの側にも「自分の話をする相手」がいます。
私たちが引き受けること
はじめの1ヶ月で現在地を見て、そこで進むかどうかを双方が決めます。続く3ヶ月で、話が通る状態をつくり、役割と権限を渡し、第二創業の最初の一歩まで動かします。どの月も、二人で同席します。
お手元に残るもの
公的データで確かめられていること
以下は、中小企業白書と日本政策金融公庫の調査が示している傾向です。いずれも平均・分布・相関であり、個々の会社の結果を約束するものではありません。そのうえで、私たちが何をそこから設計したかを、分けて書きます。
| 数値 | 読み取れること | 出典 |
|---|---|---|
| 1年後 −0.2% → 9年後 +2.1% |
同業種平均との差で見ると、承継後2年間の平均はわずかにマイナスでした。プラスに転じるのは3年目、差が開くのは5年目からです。 | 2023年版 中小企業白書 第2-2-12図(同業種平均との差分) |
| 43.8% / 17.5% | 業績の差と強く関連していたのが、新しい取り組みの有無でした。小企業では、業績が良くなった会社の割合が 17.5% → 43.8% と差が出ています。 | 日本政策金融公庫論集 第29号 (2015年11月)図-2 |
| 57.3% / 48.8% | 社内の信認の有無によっても、差が出ていました。信認がある会社が新しいことに取り組むと57.3%、信認がないまま取り組むと48.8%です。 | 2023年版 中小企業白書 第2-2-35図(「高」+「やや高」) |
この結果から、私たちは信認づくりを先に置いています。データが示しているのは分布の差までで、順番そのものの因果までは示していません。そのうえで現場での実感とも重なるため、1+3ヶ月をこの順番で設計しました。
創業者が持っているものは、株式や資産だけではありません。判断の癖、譲れないもの、口に出されないまま社内に効いているもの。それらを見える形にして次の世代へ渡すための体系が「根っ子学」です。2026年8月、その研究成果を学会で発表しました。
学会発表
2026年8月30日(日)/実践経営学会 発表者:藤井 薫(根っ子学提唱者・株式会社大和製作所 創業者)
創業者の内面を26の類型と7つの段階で捉え、後継者へ渡せる形に整えるための研究です。
根っ子学
創業者の判断の型を26の類型と7つの段階で捉え、気づいていただく順番まで含めて設計するのが根っ子学です。片方だけを取り除くことはできないため、順番が要ります。
創業100年を超える企業は、日本に 33,076 社。世界の100年企業の 41.3% が日本にあります(2位の米国は24.4%)。200年を超える企業では、世界の 65% が日本です。私たちは、承継を専門に扱う場所を日本に創り、世界企業の承継までを見据えた活動をしています。
出典:日経BPコンサルティング 周年事業ラボ「世界の長寿企業ランキング」(2020年4月6日発表/2019年10月時点。帝国データバンクおよびビューロー・ヴァン・ダイク社 Orbis 企業情報による)
これから何をしていくのかは、私たちについてに書いています。
ここから先は、それぞれのお立場に向けて書いています。
経営者・後継者の方
承継がどこで止まっているのかを見える形にし、第二創業の入口までご一緒する1+3ヶ月。10の問いで、いまの現在地をその場で確かめられます。
経営者の方へ
税理士・公認会計士の先生方
踏み込んだ問いを投げるのは、私たちです。反発が起きたときに前へ出るのも、私たちです。先生が矢面に立たれることのないよう、その役目を引き受けます。会計・税務・財務は、これまで通り貴事務所が担われます。
士業の先生方へ
金融機関の方
事例が積み上がった段階で、金融機関の皆さまとご一緒できる形をご用意します。
準備中
10の問いは無料で、3分で終わります。先代・後継者・ご家族・幹部の方が別々に答えると、答えの差そのものが現在地になります。