渡す側の社長
後継者に任せたいのに、なぜか任せきれない。
口では「任せた」と言っている。それでも、大事なところで手が出てしまう。任せられない理由が、自分でもはっきりしません。
事業承継を迎える経営者の方へ
株価も、スキームも整った。それでも、大事なところで話が止まる。
そこを解くところから、次の成長は始まります。
承継のいま
承継を迎えた会社で、いちばん多くうかがうのは、株価やスキームの話ではありませんでした。
渡す側の社長
後継者に任せたいのに、なぜか任せきれない。
口では「任せた」と言っている。それでも、大事なところで手が出てしまう。任せられない理由が、自分でもはっきりしません。
渡す側の社長
息子に会社を渡したが、このままで本当に大丈夫なのか。
社長の名前は変わりました。けれど、判断はまだ自分のところに戻ってきます。会社の先行きが、以前より見えにくくなりました。
受け取る側
会社は継いだ。けれど、想いまでは受け取れていない。
何を大事にしてきた会社なのか。どこまで変えてよいのか。聞きたいことほど、聞けないまま日々が過ぎていきます。
ご家族
会社を残すだけでなく、次の世代にもっと良い形で渡したい。
このままの形で渡してよいのか。渡したあと、家族の関係がどうなるのか。数字とは別のところに、気がかりがあります。
お互いの「大事にしているもの」が、見えていないだけのことがほとんどです。
よくある現在地
社長の名前が変わり、株も動いた。書類の上では、承継は終わっています。それでも中身はこれから、という会社が多くあります。
約7割
引退後の勤務形態は「自社で会長・顧問・相談役等」が約7割。渡したあとも、先代が会社にいる形がふつうです。だからこそ、役割と決め方をはっきりさせておくと、双方が動きやすくなります。
60.4% / 50.5%
主に後継者が決めている会社は60.4%が承継を機に新しい取り組みに着手し、主に先代が決めている会社は50.5%でした。決めている人が変わると、会社の動きが変わります。
81.2% / 69.5%
新しい取り組みを承継前から検討していた会社は81.2%が売上増に寄与したと答え、承継後に検討した会社は69.5%でした。早く始めるほど、効いています。
出典:2023年版 中小企業白書 第2-2-16図(先代経営者の引退後の勤務形態)/第2-2-33図(事業承継後の意思決定者別、事業再構築の実施状況)/第2-2-34図(事業再構築の検討時期別、売上高への効果)
先代がまだ決めてしまう。後継者が動けない。幹部が誰を見ればよいのか分からない。これは、どこの会社にもふつうに起きていることです。ここを解いておくと、そのあとの数年が変わります。
現在地の確かめ方
お気持ちではなく、事実だけをうかがいます。件数・文書・予定表——数えられるものだけで、承継がどこまで進んでいるかが見えます。当てはまるものにチェックを入れてみてください。
この10問は、無料で受けていただけます(所要3分)。先代・後継者・ご家族・幹部の方が別々に答えると、答えの差そのものが現在地になります。
数字が示していること
中小企業白書は、はっきりこう書いています。「売上高、利益ともに経営者年齢と負の相関があると考えられる」「経営者年齢が若い企業ほど新たな取組に果敢にチャレンジする企業が多い」。
出典:2021年版 中小企業白書 第2-3-10図(東京商工リサーチ「全国社長の年齢調査」2019年12月末時点)。原本は1歳刻みの全61区分で、上図は代表点を抜いたものです。
売上高成長率(同業種平均との差)・承継後5年間の平均
39歳以下は、60歳以上の3.5倍でした。
出典:2021年版 中小企業白書 第2-3-44図(東京商工リサーチ「企業情報ファイル」再編加工。2010〜2015年に経営者交代を1回行い、その後5年間が観測できる企業)
承継時の年齢が30代以下の会社は63.3%、60代の会社は50.6%が、承継を機に新しい取り組みに着手していました(2023年版 中小企業白書 第2-2-27図)。白書は、その背景として「経営者年齢が若い企業ほど、試行錯誤(トライアンドエラー)を許容する組織風土がある」ことを挙げています(2021年版 第2-3-14図)。
つまり、これは年齢の話であって、年齢だけの話ではありません。渡したあとに、後継者が挑戦できる状態になっているかどうか。私たちがご一緒するのは、そこです。
承継時に減収だった会社も、承継後は同業種平均を上回っています(2021年版 中小企業白書 第2-3-46図)。渡してから、一緒に立て直せます。
渡す先も問いません。ご子息へ、社員の方へ、外からお迎えする——どの形でも、承継した会社は同業種平均を上回っていました(同 第2-3-45図)。
これは、どこか特別な会社の話ではありません。承継した会社を集めて平均を取ると、同じ形が出てきます。最初の2年はマイナス。浮上は3年目から。差が開くのは5年目からです。
出典:2023年版 中小企業白書 第2-2-12図(同業種平均との差分。2008〜2012年に経営者交代を1回行い、その後9年間の売上高が観測できる企業)。「承継時」は起点として0を置いたものです。白書自身が「後継者が事業承継を機に新たな取組を行う際、成果が表れるまでこの期間がかかる」と書いています。
いまの数字は、平均の話です。承継した会社を1社ずつ並べると、年数が経つほど、上と下へ散らばっていきます。
出典:2023年版 中小企業白書 第2-2-13図(事業承継経過年別に見た、売上高成長率の分布)。白書の12区分を5つにまとめたものです。「大きく」は白書の区分 +0.3以上/-0.3以下。
1年後の時点では、上へ行く会社と下へ行く会社がどちらも3.5%で、まだ区別がつきません。分かれてからでは、遅いのです。
承継を機に、後継者が新しいことに取り組んだかどうか。それだけで、そのあとの業績はここまで変わります。
業績が改善した会社の割合 n = 2,064 / 251
業績が改善した会社の割合 n = 2,016 / 58
出典:日本政策金融公庫総合研究所「中小企業の事業承継に関するアンケート」/鈴木啓吾「事業承継を機に後継者が経営革新を果たすためのポイントとその効果」日本政策金融公庫論集 第29号(2015年11月)図-2。「新しいことに取り組んだ」は同論文の「経営革新に取り組んだ」。小企業では、業績が良くなった会社の割合が 17.5% → 43.8%。2.5倍になります。
「新しいことを始めよう」。そう決めた会社が、みな同じように伸びたわけではありませんでした。社内が後継者を認めているかどうかで、結果が変わります。
承継後、売上の伸びが業種内で上位に入った会社の割合
出典:2023年版 中小企業白書 第2-2-35図(従業員からの信認状況別及び事業再構築の取組状況別、売上高年平均成長率の分布)。数値は「高」+「やや高」の合計。「信認を得ていない」には「どちらとも言えない」を含みます。
この結果から、私たちは信認づくりを先に置いています。データが示しているのは分布の差までで、順番そのものの因果までは示していません。そのうえで現場での実感とも重なるため、1+3ヶ月をこの順番で設計しました。
私たちの姿勢
ここが合うかどうかで、この4ヶ月の意味が変わります。
私たちがするのは、それぞれが自分の根っ子に気づける場をつくるところまでです。気づいた方から、ご自分で次の道を選んでいかれます。この形がいちばん深く、いちばん長く続きます。
会社を守り抜いた側の理屈と、これから背負う側の理屈。その両方をそのまま同じ席に置き、見えるようにします。どちらを選ぶかは、お二人が決められます。
先代・後継者・ご家族・幹部の方から、それぞれ個別にお話をうかがいます。同じ会社を見ていても、見えている景色は必ず違います。その差そのものが、承継の現在地です。
目指しているのは、子孫の永い繁栄です。残すのは、財産や会社に加えて——次の世代が自分の根っ子で考え、価値を受け継ぎながら方法を更新できる土壌です。
(2026年8月 実践経営学会 発表論文「根っ子学」結語より)
1+3ヶ月
はじめの1ヶ月で現在地を見て、そのうえで、続く3ヶ月へ進むかどうかを決めていただきます。どの月も、藤井と青峰の二人で同席します。税務・株式・スキームは、これまで通り顧問の先生方が担われます。私たちが引き受けるのは、その外側——人と関係性、そして次の事業の設計です。
はじめの1ヶ月
先代・後継者・ご家族の根っ子を、一人ずつ見える形にします。何が承継を止めているのかを特定し、現在地診断書にしてお渡しします。
本支援 1ヶ月目
お互いの根っ子を分かったうえで話す場を持ちます。それだけで、止まっていた話が通り始めます。先代の「渡したあと」も、ここで一緒に決めます。
本支援 2ヶ月目
何を残し、何を変えるか。誰が何を決めるか。役割と権限の移行を、文章にして残します。幹部の方にも、誰について進むのかが見える形にします。
本支援 3ヶ月目
後継者が本当は何をやりたいのかを言葉にし、会社の強みと重ねて第二創業の方向を決めます。AI・ITで社長の時間を空け、最初の一歩を実行して終わります。
はじめの1ヶ月ですること
会社の状態、家族の関係、経営者と幹部の関係。この三つを重ねて見ます。10の問いと根っ子診断に加えて、関わる方お一人ずつに個別にお話をうかがいます。
先代・後継者・ご家族が、それぞれ何を大事にしてきたのか。何を怖れているのか。ご自分でも言葉にしていなかったものを、診断と対話で見える形にします。
止まっている原因は、たいてい一つではありません。権限なのか、時間なのか、言えていないことなのか。特定して、順番をつけてお返しします。
続く3ヶ月で決めること
残すのは、この会社が大事にしてきた価値の核。変えるのは、時代に合わなくなった方法・商品・進め方。そして、誰が何をいくらまで決めるのかを、文章にして残します。
後継者が本当は何を実現したいのかを言葉にし、受け継いだ資産・技術・お客様と重なるところに次の柱を置きます。90日ロードマップの一歩目を、この3ヶ月のうちに動かします。
第二創業をこの3ヶ月で完成させる形ではありません。方向とテーマが決まり、最初の一歩が動き出している状態までをご一緒します。そこから先は、後継者ご自身の仕事になります。
お手元に残るもの
現在地診断書 / 家族・経営の関係マップ / 権限移譲の設計書 / 第二創業の構想 / 90日ロードマップ
知る → 通す → 渡す → 動かす。この4ヶ月で、承継を止めているものを見える形にし、第二創業へ動き出す土台をつくります。第二創業そのものを4ヶ月で完成させる形ではなく、方向を決めて、最初の一歩を実際に踏み出すところまでをご一緒します。
4ヶ月後
会社によって進み方は違います。ここに挙げたのは、4ヶ月でここまでは形にしたい、という私たちの目標です。
売上が何%上がる、という約束はいたしません。約束するのは、この状態の変化です。
進め方
社長の実働は、月4時間ほどです。すべてオンラインで進められます。
初回
会社の方と、お一人ずつお話しします。個別のヒアリングは、ここでまとめて済ませます。
毎週
進み具合を確認します。2ヶ月目からは、先代・後継者・幹部の方に同席いただきます。
月1回
根っ子診断の結果を読み解く回です。診断そのものは、ご都合のよい時間に受けていただけます。
場所
全国どこからでも参加いただけます。必要な場面では、お伺いすることもできます。
先代・後継者・ご家族・幹部の方。どなたか一方だけの参加でも始められます。参加できる方を起点に、扱える範囲を決めてご提案します。
税務・株式・スキームは、これまで通り顧問の先生方が担われます。ご希望があれば、私たちの回にご同席いただくこともできます。
個別にうかがったことは、ご本人の了解をいただいたうえで扱います。お一人ずつ、安心して話していただける場にします。
ご一緒する二人
60代の社長に若い側だけで話すと、話が届かないことがあります。両方の世代がその場にいるからこそ、双方が歩み寄れます。
根っ子学
株式会社 大和製作所 創業者/「根っ子学」提唱者
自らの承継経験から、渡す側の葛藤を扱います
1948年 香川県坂出市生まれ。川崎重工業で航空機の機体設計に従事し、27歳で創業。製麺機メーカーをゼロから業界トップへ育て、自身も息子への事業承継を経験しました。50年、経営の問題は解いてきました。けれど承継だけは、同じやり方では進みませんでした。その理由を突き止め、体系にしたものが「根っ子学」です。
第二創業の設計/AI活用支援
後継者の「やりたいこと」を、事業の形にします
受け取る側の立場から、次の柱をつくります
IT分野で20年。経営者が「本当はどうしたいのか」を言語化することを専門とし、承継後の第二創業の設計から、AI導入による業務改善まで一貫して担当します。数字とスキームの話に寄りすぎず、後継者ご自身の言葉が出てくるところまで待つことを大事にしています。
ご一緒したい経営者
年商や業種、社長のご年齢では選びません。見ているのは、その方が何のために会社を続けようとしているのか、一点だけです。自分の代で終わらせず、20年先、30年先まで会社を続けたいと考えておられる方。承継を「自分の引退の手続き」ではなく、「次の世代がここから伸びていくための出発点」と捉えられる方とご一緒したいと思っています。
渡す先が、ご子息でも、ご兄弟でも、社員の方でも、見ているところは同じです。
今期の数字は、そのための手段だと考えておられる。
自分が現役のうちの実績で終わらせようとされない。
いちばん時間がかかり、いちばん効くところです。
ここが重なる方とだけご一緒したいと考えています。だから、お受けする数にも限りがあります。
費用と、始め方
総額をお決めいただくのは、現在地が見えたあとです。金額はいずれも目安で、関わる方の人数や範囲によって前後します。実際の金額は個別にご相談させてください。
第1段階 はじめの1ヶ月
現在地診断
60万円(税別・目安)
根っ子診断・お一人ずつの面談・現在地診断書まで。ここで区切っていただけます。
第2段階 続く3ヶ月
本支援
月 60万円(税別・目安)
双方が「進みましょう」となった場合に、通す・渡す・動かすの3ヶ月へ入ります。
4ヶ月すべて進んだ場合
合計
240万円(税別・目安)
関わる方の人数や範囲によって前後します。実際の金額は個別にご相談させてください。
1ヶ月の終わりに現在地診断書をお渡しし、そこで続く3ヶ月へ進むかどうかを決めていただきます。1ヶ月で区切られた場合も、診断書は会社に残ります。
この1ヶ月は、お互いの見きわめの期間でもあります。私たちの側からも、この形でお役に立てるかを正直にお伝えします。
無料・所要3分。ご家族や幹部の方と、別々に答えてみてください。
いま何が起きているかをうかがいます。この場でのご提案は控えます。
根っ子診断と個別の面談で、承継がどこで止まっているかを特定します。
先代・後継者・ご家族に、同じ一つの書面としてご報告します。
ここで区切っても大丈夫です。必要な場合だけ、3ヶ月へ進みます。
よくいただくご質問
できます。はじめの1ヶ月は、お互いの見きわめの期間でもあります。その1ヶ月だけでも、承継がどこで止まっているのかを書面にしてお渡しします。
税務・株式・スキームは、これまで通り先生方が担われます。私たちが引き受けるのは、その外側です。ご希望があれば、先生にご同席いただくこともできます。
お一人ずつ、個別にうかがいます。うかがった内容は、ご本人の了解を得たうえで扱います。扱う範囲は、経営に関わるところまでです。
受けられます。参加できる方を起点に進めます。全員がそろう場合とは扱える範囲が変わりますので、そこは最初にお伝えします。
社長の実働は月4時間ほどです。初回に2〜3時間、そのあとは週1時間を3〜4回。すべてオンラインで進められます。
年商や業種では選んでいません。見ているのは、承継のどこが止まっているかと、20年先をどう考えておられるかです。
使えます。渡す側と受け取る側の間で何が起きているかを扱うため、親族内・従業員・第三者、いずれの承継でもご一緒できます。
月単位での延長をご用意します。第二創業をさらに実装まで進める場合は、期間と範囲をあらためて決めたうえでご一緒します。
最後に
手続きなのか、話が通らないところなのか。どちらでしょうか。
残したいのは、会社そのものでしょうか。それとも、そこで働く人とご家族の暮らしでしょうか。
「まだ、きちんと話せていない」。そう思われたなら、はじめの1ヶ月が役に立ちます。
いきなりお申し込みいただく形ではありません。まずはオンラインで60分、いま会社で起きていることをうかがう場からお願いしています。